日本では、桜が散り始めているだろうか。
サマータイムのおかげで、日本との時差は8→7時間となり、日没も一気に遅くなった。12月中旬は、3時半に日が沈んでいたが、今では8時半でも空は薄っすらと明るい。
デンマークはこれから春になっていく。
季節の変化と共に、僕の気分も明るくなってくる。
留学も残すところ、あと3ヶ月。
漸く将来の自分の方向性が明らかになってきた。
これまで何となく考えていたアイデアが少しずつ形になっている。
昨年の秋冬なんて自分が本当に何を勉強したいのか見当がつかなかった。
勉強以前に、何をしたら良いかさえ分からなかった。
留学以前は、興味のある分野を何となく少し追って、やっぱり違うなと思ったら、別の分野に切り替える。その繰り返しだった。
正直、大学1, 2年生の頃なんて、経営学部に入ったことは間違いだと思っていた。
自分が学んでいることが何の役に立つか分からない。
勉強に対する疑念を抱き始める根本的な原因の1つは、これかもしれない。
何故(why)、それを勉強するのか。
それが、今後の自分のキャリアにどう(how)生きるのだろう。
このhow & whyに自分の言葉で答えられないことが本当に苦しかった。
それと同時に、自分の関心を深めることができなかった。
というのは、頭に描いているだけの状態は単なる願望や幻想であって、自分の中でしっかりと「言葉」として落とし込むまでは、具体的な行動へのステップアップができないからである。
逆を言えば、自分の言葉でhow & whyを以てして、実存性や内発性を生み出すことができれば、それが行動への大きなエネルギーとなる。
エネルギーを持った人間は強い。
エネルギーを持つ僕の友人の言動ははっきりしている。そして自分たちのことに全力注いでいる。
それは、黙々と勉強をしている姿や自分の将来のキャリアについて生き生きとした表情で語る姿から感じられる。
拙いながら、僕もエッセイやブログといった形で自分の学びを客体化できるようになってきた。
何より嬉しいのは、自分の関心を持ち続けていた幾つかの分野が自分の思考の中で綺麗に繋がり始め、自分なりに将来的実用性の高さを見い出すことができたことである。
例えば、今まで幸福についてインタビューをしてきたこと、本やネットの記事を読んで学んだこと、そして僕自身が日常生活で実行していることとの関連性が明らかになってきている。
これからは、様々な側面から「自分やっていること」をより俯瞰的に眺めようと思う。
それができれば、自ずと「自分のやりたいこと」の軌道修正がしやすくなるかもしれない。
大きなエネルギーを持ちたいと思いつつも、それをコントロールできるような柔軟性を備えておきたい。
馬力のあるスポーツカーに乗っても、それを操るドライバーがポンコツだとその車の性能を十分に発揮できないからね。
そう思う今日この頃。
写真は、デンマークのGjethusparkenという田舎で撮影。コペンハーゲンより空が広くて、太陽の大きなエネルギーを感じた。