ありがとう、デンマーク。

帰国直前と直後、忙しすぎてブログが書けなかったのは、悪しからず。

「世界で最も幸福な国」から帰国し、早いもので約1か月も経とうとしている。

 

同じ時期に留学を終えて、帰国した知人・友人のSNSを見たり、彼らと直接話すと、滞在した国と日本の文化や社会の大きなコントラストに良くも悪くもリバース・カルチャーショックを受けているようだ。

僕も例外ではない。美味しいお刺身を食べた瞬間、新幹線が定刻通りに発車した瞬間、そして全く知らない人と母語で話せた瞬間、心の底からこみ上げてくる喜びを隠しきれなかった。

同時に、「過剰」という言葉で形容しきれないほどのお店の接客の丁寧さ、親からの身なり(特に髪型)への干渉、一斉就活で友人よりも後れを取っているという不安から多少なりとも息苦しさや苛立ちを感じたのも事実である。

 

留学を通して、僕の意識的な大きな変化を2つ書いておきたい。

 

1.”Attitude”を変えること

以前(留学前)の僕は、かなり神経質な性格であった。

不安なことに杞憂ばかりし、うまくいかないことにはすぐ落ち込んでいた。

浮かない顔をしている僕の横で、デンマーク人はそっちのけで大笑いながら、昼間からビールを飲み、短い日照時間を楽しんでいる。

「こんなに楽に生きて良いのか」

良くも悪くもそう思わせてくれた。

 

幸福を感じる瞬間に書いた通り、僕が落ち込んでいた時にデンマーク人の友達はこう教えてくれた。

「物事が上手くいかない場合や、悩んでいる時は、”attitude(物事に対する姿勢・態度)”を変えてみることだ。attitudeを変えれば、見えてくることがあるかもしれない。」

誰にだって、何をやっても結果が出せない時は必ずある。

しかしながら、同じやり方や考え方で、目の前の課題にアタックし続けるのは、時間と労力の無駄である。

苦しいときは、思い切ってAttitudeを変えてみた。

目の前の課題に正面から立ち向かうことが難しかったら、回り道をしながらアプローチしてみても良い。

これから何をしたら良いのか分からなくなってしまったならば、過去に一生懸命に取り組んでいたことを振り返ってみれば良い。

少し深呼吸をして、肩の力を抜いて。

 

 

2.自分の軸の作る

5月の中旬に、寄稿させていただいた記事、『世界一幸福な国、デンマークで「自分だけの軸」を作る』でも述べた通り、「あなたは、何をしているの?」と問いにこれまで自分なりの答えを探して続けた。

ここではまだ話せないが、進みたい自分の道が決まってきた。

 

正直、まだ自分のキャリアについて深く考えていない段階で、「あなたは、何をしているの?」という問いに答えるのは、非常に難しい。

では、「あなたは、何をしたいの?」という質問について考えてみるのは、どうだろう。

僕の場合、北欧研究所でのインターンで「デンマークに関する何かに詳しくなりたい」という考えから、この問いにアプローチし始めた。

至ってシンプルだ。

それが、デンマーク人の幸福観についてのインタビューや記事の執筆、デンマークの社会福祉モデルの勉強へのモチベーションになっていった。

 

誰も、いきなり難しいことなんてできないし、そもそも思いつきもしないだろう。

単純な動機で構わないから、まず自分の感情に正直になることでやりたいことを見つけ、そこから自分の軸を作ってみるのが最初のステップになり得る。

 

 

帰りの飛行機でたくさんのことを考えて、思わず胸がいっぱいになってしまった。

残念ながら、ここにすべてのことは書ききれない。

決して良いことばかりではなく、一時は留学期間を半年に短縮しようとしていた。

それくらい辛かった時期もあった。

今では、1年間デンマークという素晴らしい国で学ぶことができて良かったと思っている。

 

1年間、1つの国にいると不思議なことに愛着が湧いてくる。

去年、日本に住んだことのあるデンマーク人の友人が「日本とデンマークはホーム&ホームみたい」と言っていた。

当時は、「何を言っているのだろう」思ったものだが、今ではその意味が分かる。

1年間で、インタビューや執筆活動を通して、少しはデンマークのことを知ることができたかもしれない。

しかしながら、未だに分からないことだらけだ。

そういう意味で、自分の経験を今後話す機会があれば、謙虚でありたいと心から思う。

また、分からないからこそ、もっと知りたい。そこから、愛着が湧いてくるのだと思う。

デンマークという国に育てられ、デンマーク人や、長期で在住・永住している日本人に手を差し伸べてもらった。

本当にありがとうございました。

 

 

成田空港に降り立った時から、僕の新しいチャプターは始まっている。そう思うと、不思議と気持ちが明るくなる。

次は、いつデンマークに行くことができるかは分からないが、必ず近いうちに行けるようにプランニングしたい。

 

この変なオブジェの写真は、コペンハーゲンのVestamagerという場所。

奇抜な建物(僕のフェイスブックのカバーフォト)があって、デザインや建築が好きな人にはおすすめの場所。

 

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